町おこしに関わる方のためのお役立ち情報サイト

あなたの地元は大丈夫?深刻化する「過疎地域」の5つの特徴を解説

ベンチに座る老夫婦

地方では都市部への人口流出が発生していることもあり、過疎化が深刻な問題となっています。

しかし、過疎化についてよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は過疎化について、その特徴や対策ついて紹介していきます。

1.過疎とは

外で佇む老人

過疎とは、人口が減少することにより、その地域における教育や医療、防災などのサービスレベルが低下し、基礎的な生活を送るにも支障をきたすような状態のことを指します。

そして、そのような状態となった地域のことを「過疎地域」といいます。

日本は、高度経済成長の中で、地方の農山漁村地域から都市部に向けて若者の人口移動が活発になりました。

特に東京などの大都市圏においては、人口が集中したことによる過密問題が発生するようになりました。

反対に、農山漁村地域では人口が減少したことにより、その地域の産業を担っていくような働き手が不足し、税収は減少し、教育や医療、防災といった生活基盤を支えるような機能の確保も難しくなっていきました。

こういった背景から、地方の特に農山漁村地域においては、過疎化が進行しています。

2.過疎地域の分類

過疎地域は下記の3つに分類されます。

【過疎地域市町村】
過疎法第2条及び第41条の適用される要件に該当する市町村が過疎地域とされます。

【過疎地域とみなされる市町村《みなし過疎》】
過疎地域市町村を含む合併による新市町村は、過疎地域市町村の要件に該当しなくても、一定の要件に該当する場合には過疎地域とみなされます。

【過疎地域とみなされる区域のある市町村《一部過疎》】
過疎地域市町村を含む合併による新市町村は、過疎地域市町村の要件・過疎地域とみなされる市町村の要件ともに該当しない場合でも、その新市町村のうち合併前に過疎地域であった旧市町村の区域は過疎地域とみなされます。

これらに対して、過疎法による過疎対策が講じられています。

詳細に関しては、過疎地域自立促進特別措置法を確認してみてください。

3.過疎地域の特徴

街並み

社会的な課題となっている過疎ですが、過疎地域にはどういった特徴があるのでしょうか。

代表的な5つの特徴を紹介します。

①深刻な高齢化に陥っている

一つ目は高齢化です。

過疎地域では、若者の人口流出により、高齢化比率が高まっている傾向にあります。

もちろん、高齢化は日本全国における課題ではありますが、特に過疎地域においては深刻化が進んでいるのが特徴です。

②人口減少が進行している

二つ目は人口の減少です。

都市部への人口の流出は、そのまま人口の減少に直結します。

また、若者人口が減少することにより、その地域で生まれる子供の数も減少していくため、地域全体の人口も減り続けてしまします。

短期的なものではなく、長期的に人口が減り続けているのも過疎地域の特徴の一つです。

③産業の衰退が進んでいる

三つ目は産業の衰退です。

若者が流出するということは、貴重な働き手となる人材が減少するということになります。

こういった、生産年齢人口の減少は、そのまま産業の衰退にも直結します。

また、そういった働き手がいない環境においては、製造業などが新たな事業所を設置するための候補にも挙がらないため、雇用を生み出すことも難しくなっています。

④農村・漁村などの荒廃が起きる

四つ目は、農村や漁村の荒廃です。

もともと、一次産業が活発であった地域だったとしても、高齢化や働き手の不足が発生してしまうと、それらに割く人材がいなくなってしまいます。

またそれだけではなく、だれも手を付けていないような耕作放棄地が増加していき、森林の荒廃が進んでいってしまいます。

⑤基本的な生活サービスが十分に享受できない

五つ目は、生活するために必要なサービスを十分に受けることができないという点です。

公共サービスは、その地域の税収によって支えられる部分が大きいです。

しかし、産業が衰退したり、人口が減少してしまうと、税収が減少してしまうため、提供されるサービスの質が低下してしまいます。

特に、医療や防災、公共交通などの基本的なサービスの質が低下してしまうと、その地域で生活することが困難になっていくでしょう。

また、そういった状況が続いてしまうと、新たな移住者の獲得も難しくなるため、人口の減少にもつながってしまいます。

4.過疎地域における対策

親子の散歩

ここまでは、過疎地域について、概要や特徴について解説してきました。では、過疎地域においては、どのような対策を進めていくべきなのでしょうか。

過疎の対策に関しては、過疎法の中でも施策がまとめられています。

主な内容としては、
・国庫補助率のかさ上げ
・過疎対策事業債の発行
・過疎地域の持続的発展の支援のためのその他の特別措置
・金融措置
・税制措置
・過疎地域の持続的発展の支援のための配慮

となっています。

こういった国が進めている施策を活用し、過疎の進行を食い止める、改善させていくことが大切になるでしょう。

また、これ以外に「町おこし」を行うことによる過疎対策も、非常に有効な施策になります。

町おこしを効果的に進めることができれば、その地域における人口増加や雇用創出、また観光客の増加による経済の活性化や、税収の増加を図ることも可能です。

ただし、町おこしを進めるにしても、押さえるべきポイントはいくつか存在します。

詳しくは下記の記事にまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

5.まとめ

いかがだったでしょうか?

過疎化は、日本における深刻な社会問題であり、様々な対策を行っていく必要があります。

まずは過疎化の特徴を把握し、地元地域は大丈夫なのかをチェックしたのち、対策を検討していきましょう。

また、町おこし.comでは、町おこしに関する企画や販促のサポートしております。
・町おこしの企画に悩んでいる
・地元の観光のPRを強化したい
・上手くいっている町おこしの取り組みを教えて欲しい

こういったご相談をお持ちの方は、まちおこし.comにお問い合わせください。

関連記事

まちおこしに関するお悩み・ご相談は私達にお任せください!

0475-25-1771

9:00 ~ 17:00(土日祝定休)

かんたん入力、1分で終了!

お問い合わせはこちらから