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農業で地方創生!農業による地域おこしの成功例で「田舎暮らし」を学ぼう

農家

1. はじめに

線路

田舎暮らし皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

「田舎は不便」とマイナスのイメージですか?

それとも、「自分らしく暮らせる」プラスのイメージですか?

田舎暮らしをイメージした時、どんな風景を思い浮かべますか?

「木漏れ日の中でのんびり楽しむブランチ」や「暖炉を囲むくつろぎの夕べ」は、田舎暮らしの憧れの姿です。

「古民家の縁側に座って空を見上げる時間」も、都会では手に入らない温かい風景で魅力的です。

都会の雑踏の中で見失いがちな「私らしさ」を取り戻したい…。

田舎暮らしへの憧れは、もしかしたらそんな思いの表れなのかもしれません。

その心は、田舎暮らしを成功させるためには大切な要素。自然に育まれて暮らすイメージを鮮明にしましょう。

現代の日本では、首都圏への人口集中が問題視されており、地方創生への取り組みが盛んになっています。

さらに、近年のコロナ禍の影響もあり各企業の努力によるテレワーク化が進んだことにより「人口密度の高い都市部での暮らしを見直して、地方でゆったり暮らしたい」と、考え方を移行している方も増えております。

今回は、農業を中心とした地域おこしの取り組みをいくつか紹介しながら、田舎暮らしの魅力や地方創生の可能性について考えます。

2.地方の現状と都市部からの移住

おにぎりを食べる夫婦

全国の総面積のうち、都市的地域は10%ほどですが、人口の分布のおよそ80%が都市部に集中しています(データ出典:農林水産省平成27年食料・農業・農村の動向)。

さらに、農村地域は都市部に先駆けて人口が減少、高齢化も進み、特に農村の高齢化率は平成27(2015)年時点で農村人口の31.0%です。

また、人口減少は、都市的地域から山間農業地域になるほど顕著となり、特に山間農業地域において、令和27(2045)年には平成27(2015)年と比較すると、人口は50%以上減少すると見込まれています。

これにより、集落機能の維持が困難な地域が増加し、生活インフラも維持できなくなるおそれもあります。

しかしながら、農村への移住・定住の動きも若者を中心に活性化しているのも事実です。意識調査の回答や移住支援団体への相談数などをみても、移住を検討している若年層が増加傾向にあります。

2020年に行われた18歳意識調査の結果からも『将来どこに住みたいか』の質問に対し2019年は38.8%ですが、2020年は43.5%と増加。

将来、地方で暮らしたい若者の大半は『地方で生まれ育った若者』で都市部生まれでも全体の6.5%は地方での暮らしを希望している若者が増加しています。

▷日本財団|18歳意識調査

▷第29回18歳意識調査「テーマ:地方創生について」要約版(PDF / 2MB)


地方で暮らしたい理由としては1位から順に、自然環境が豊か、生活がしやすい、治安が良い、育った場所だから、感染リスクが低い。

また、都市部で暮らしたい理由は1位から順に、生活がしやすい、娯楽が多い、就労の選択肢が多い、多様なチャンスがある、大学など教育機関が多いなどが挙げられております。

ここで、共通の理由として『生活がしやすい』が上位にあげられ、地方では生活しにくいとは言えないことがわかります。

通信・交通インフラが整備され、地方での生活も都市部と変わりなく仕事や勉強ができ、時間を有効に使う若者が増える中で地域との関りも増えれば、少しずつでも地域が活性化していくのではないでしょうか。

3.農業での地域活性化モデルケース

田園風景

農業を中心とした地域活性化に取り組んだ、具体例をご紹介します。

1) 地域おこしから、集落のブランド化へ

当初の課題は、いわゆる農業離れによる従事者の減少と、荒れた田畑の再生を目標としていました。

その後、問題解決を担うNPO法人の結成などを経て、地域住民の協力により田畑の再生に成功します。

課題解決にむかう過程で得た知識を活用し、古民家の有効活用、新しい特産品づくりへの挑戦など活動が継続。

集落自体の観光を含めたブランド化を進めることができたそうです。

2)移住を見据えた、滞在型グリーンツーリズム

高齢化の進んだ小さな農村では、繁忙期の人手不足に悩んでいました。

解決策として浮かんだアイディアが、外部から人手として働きに来てもらい、その賃金で村に滞在してもらうというものでした。

もちろん、グリーンツーリズムも含めた交流も目的としていました。

田舎暮らしに憧れる人、農村暮らしを体験したい人などが村を訪れ、村で働いたことをきっかけに移住した人もいるとのこと。

村を訪れるきっかけづくりが、地域おこしの一環となりました。

4.まとめ

先述のモデルケースから、地域資源の創造を農業が支えていることや、農業をダイレクトに観光ツールとして発信する取り組みが一定の成果をあげていることが分かりました。

農業を核にした経済活動が地域を活性化している実例は全国にまだありますし、これから新たなアイディアが生まれてくる可能性もあります。

農業・農村は、私たちが生きていくのに必要な米や野菜などの生産の場としての役割を果たしています。

しかし、それだけではありません。

農村で農業が継続して行われることにより、私たちの生活に色々な『めぐみ』をもたらしています。

例えば、水田は雨水を一時的に貯留し、洪水や土砂崩れを防いだり、多様な生きものを育み、また、美しい農村の風景は、私たちの心を和ませてくれるなど大きな役割を果たしており、そのめぐみは、都市住民を含めて国民全体に及んでいます。

こうしためぐみは、お金で買うことのできないものであり、農業・農村の持つ様々なめぐみを思い、支えていくことが必要です。

農業で地域にどんな魅力を生み出すことができるのか…今後も、農業と地方創生の関係に目が離せませんね。

みなさんもぜひ、これからの時代の「田舎暮らし」に注目してみては?

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