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多くの自治体も活用している!クラウドファンディングとふるさと納税のちがいとは?

小銭をもつ女性

1. はじめに

電卓

近年インターネット上で不特定多数の人々から資金を調達する手段であるクラウドファンディングが注目を集めていることは皆様ご存じかと思います。

そもそもクラウドファンディングとは、群衆を意味する「クラウド」資金調達を意味する「ファンディング」を組み合わせた造語で、インターネットを通して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する方法のことです。

その他に資金調達といえば、一般的に金融機関からの借入や関係者・ベンチャーキャピタルによる出資などがあげられます。

クラウドファンディングは、そういった資金調達にはない「手軽さ」や「拡散性の高さ」、「テストマーケティングにも使える有用性」といった点が魅力的であり、新たな資金調達の仕組みとして近年注目されているわけです。

そこで、この記事ではそんなクラウドファンディングの種類、実施に伴うメリット・デメリット、実施に向けたポイントをご紹介していきます。

2. クラウドファンディングの種類

お金の上で話し合う男性二人

クラウドファンディングにはいくつか種類があります。

多くの人は、企業や個人(有名人など)が行っているイメージを持っているかと思います。

しかし、実際には近年そういった方達だけで無く、自治体などの行政機関や、一団体の方達も積極的にクラウドファンディングを実施しているケースが多く見られます。

プロジェクトの目的によってどのクラウドファンディングが適しているのかは異なります。

ここからは、クラウドファンディングの種類と特長をそれぞれ紹介します。

クラウドファンディングは大きく分けて5つの種類に分かれます。

1)購入型

購入型クラウドファンディングとは、支援した金額に対してものやサービスを成果として受け取れるクラウドファンディングです。

商品の開発や生産、まちづくりなどのための費用を事前に支援者から集めて、受注販売のような形で提供するものです。

商品の需要を調べるということが目的で、プロジェクトを作られるケースもあります。

2)寄付型

寄付型クラウドファンディングとは、起案されたプロジェクトに対して支援者がお金を寄付する仕組みのクラウドファンディングです。

リアルな場でおこなう寄付と同様で、商品やサービスなどのリターンは基本的に発生しません。

3)融資型

融資型クラウドファンディングとは、融資を受けたい企業と、融資したい個人をマッチングする金融型のクラウドファンディングです。

個人から集めた資金を融資するかたちになるため、購入型や寄付型とは違い支援者は金銭的なリターンを得ることができます。

4)株式投資型

株式投資型クラウドファンディングとは、起案者は個人ではなく株式会社となります。

支援者は投資をする代わりに、起案企業の未公開株式を受け取ることができます。

運用のリスクは高いですが、配当金が得られる可能性や、将来的に大きな売却益が得られる可能性があります。

5)ファンド型

ファンド型クラウドファンディングとは、株式型と同じく企業がおこなう資金調達の一つで、特定の事業に対して個人投資家から出資を募る仕組みのクラウドファンディングです。

投資家は、売上等の成果や出資額に応じた金銭的なリターンを受け取ることができます。

3. 自治体によるクラウドファンディングとは

街並み

自治体が資金調達のために行うクラウドファンディングをガバメントクラウドファンディングといいます。

出資金額に対しての返礼品や税金の控除などを行える点が、ふるさと納税と相性の良い仕組みになっています。

1)ふるさと納税とのちがい

ガバメントクラウドファンディングでは、初めから寄付金の使い道を明確にし、寄付者は応援したいと思える自治体を選んで寄付をすることが出来ます。

大きな違いとしては、寄付者が寄付先を返礼品で選ぶか、寄付金の使い道で選ぶかという点です。

また、ガバメントクラウドファンディングの返礼品は一般的なふるさと納税と同様に地域の特産品であることもありますが、寄付の使い道に関連するものやその成果物であるケースもあります。

2)ふるさと納税型クラウドファンディング

ふるさと納税型クラウドファンディングとは、自治体が解決したい課題を具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した人からふるさと納税によって寄付を集める仕組みのクラウドファンディングです。

ふるさと納税と比べると、目的やお金の使い道が明確なのが特徴で、プロジェクトによっては返礼品がリターンとして用意されています。

ふるさと納税の仕組みを使うことで、寄付金の控除を受けられることも特徴のひとつです。

4. クラウドファンディングのメリット

クラウドファンディングは、資金調達の手段として有効的ではあるものの、もちろんデメリットが無いわけではありません。

ここでは、クラウドファンディングで支援を受ける起案者側のメリットについてご紹介していきます。

クラウドファンディングの起案者の主なメリットは、下記のようなものがあげられます。

・誰にでも手軽に実施できる
・金融機関などに融資を断られた案件でも資金調達できる可能性がある
・多額の資金調達も期待できる
・融資やローンと違い返済のリスクが少ない

クラウドファンディングは、金融機関からの融資やローンと違い、あくまで支援という形式のため、条件が定められている場合を除き、基本的に返済の義務がありません。

そのため、誰でも手軽に実施できる点が最大のメリットといえます。

5. クラウドファンディングのデメリット

一方デメリットとしては、下記のようなものがあげられます。

・資金調達に時間がかかる
・目標としている金額まで届かない可能性がある
・プロジェクトが失敗した場合支援者へ説明
・返金対応をしなければならない

クラウドファンディングを始める前に必ず考えなければならないこと、それはプロジェクトの成功確率はどれくらいか、成功させるためにはどれくらいの人からの支援が見込めそうか、それ以外に資金を集める方法はないか、などの情報を事前に調べておくことが重要となります。

イルミネーション

5. まとめ

いかがでしたでしょうか?

地方創生や地域活性化において、近年注目を集め続けているクラウドファンディングの活用。

自治体が抱えている悩みや課題解決の一つの突破口として、検討してみるのも良いのではないでしょうか。

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