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地元を盛り上げつつ人も集まる!町おこしの定番「お祭り」の実例3選

祭うちわ


1. はじめに

バブル経済の時代には、お金をかけた建物やきらびやかなアトラクションで人を集めることが多かったのですが、最近では、地域独特の景観やその土地でしか味わえない非日常的な体験に、観光客の関心が集まる傾向があります。

古い建物や自然環境を観光資源として活用し、地域の活性化をしようという取り組みが各地で行われています。

住民の間で長く受け継がれてきた祭り、伝統工芸や食べ物、珍しい動植物など、地元の素財(素材)を生かすことで、地域の魅力が増し、観光スポットとなる可能性を秘めています。

例えば、沖縄県ならイリオモテヤマネコ、香川県なら讃岐うどんなど、思い浮かびますよね。

そして、伝統芸能でもある「祭り」も町おこしのきっかけとなる可能性を秘めているのです。


2. パワフルな魅力を発信(だんじり祭り)

神輿

日本にもやりすぎと言われる男気いっぱいでとってもパワフルなお祭りがあります。

それが大阪府岸和田市で毎年9月に行なわれている”だんじり祭り”です。

だんじりというのは山車を意味する言葉(方言)で、このお祭りでの町全体の売り上げ上昇効果から町おこしとして多大な貢献をしています。

その為、普段からの準備にも余念がありません。

元禄16年(1703年)、五穀豊穣を祈願し行った稲荷祭がだんじり祭りの始まりだと言われています。

そしてこのお祭りの何がやりすぎなのかというと、とにかくスピードを上げて山車を引きます。

それは曲がり角でも速度を落とすことはなく、勢いよく走りながら向きを変えます。

この作業のことを『やりまわし』と言います。

山車を引いて全力で走り、曲がり角もスピードを落とさず商店街等を駆け抜けるので、けが人はもちろん死者まで出ることもしばしばあります。

自分の役回りを存分に果たし、全員で力と息を合わせて全力で走り去る様はだんじり祭りの見どころのひとつです。

しかも自分の所属する法被以外を着ることは禁止されているそうです。

チームとして力をあわせること。それを念頭に置いているのです。

活気と迫力のある祭りは、観光客の誘致はもちろん地域の結束力やコミュニティの強化にもつながります。


3. 食のお祭りで活性化(府中焼き)

お好み焼き

広島県府中市の町おこしは、“食でにぎわう町おこし”というテーマで、備後府中食博が開催されます。

このイベントは府中を代表する府中焼きなどの美味しいものをたくさん並ぶ屋台村で食べて楽しむことができ、ステージイベントやアトラクションなどのいろいろな催しが楽しめるイベントです。

そして、飲食コーナーやちびっこ体験コーナーなどもあり、小さなお子さま連れでも楽しめます。

美味しいものいっぱい屋台村でも登場する『府中焼き』は府中の名物料理です。

府中焼きは広島県東部の府中市の家庭料理で、高度成長期ごろからおやつとして作られてきました。

中はフワリとした焼き上がりで、具材のひき肉の旨みとキャベツの味が一緒になってとってもおいしくいただけます。

そして、外側はカリッとした焼き上がりになっていて、小腹がすいた時にもうれしいボリューム感が、地元で愛される魅力のひとつです。

ひき肉の代わりに豚バラ肉なども人気があります。

以前、県内のご当地お好み焼きの人気を競うイベントでグランプリをとったメニューで広島県だけでなく県外でも注目されているフードです。

備後府中食博には飲食屋台村やキッチンカーなどのグルメが楽しむことができます。

また、府中や広島県内の産品などが集まる販売テント村なども出店し、多くの人でにぎわう人気イベントです。

人気の府中焼きの屋台には長い列などもできて、子どもたちも大喜びでおいしそうに食べている姿も見られる楽しい町おこしイベントです。

秋の日のひと時をおいしいイベントで舌鼓を打つ楽しみがこの街にはあるといえます。市外からも多くの人が訪れて秋の一日を楽しんで過ごします。

「おいしい」という記憶はその場所の印象を強く残し、「また行ってみたい」というリピート力の牽引へとつながります。

老若男女が大好きな、ターゲットを選ばない「食」の祭りは、町おこしにぴったりなコンテンツなのです。


4. 祭りと「プラスα」でアピール(夏まつり)

提灯

栃木県河内郡上三川町では、“かみのかわ町おこし夏まつり”を毎年開催しています。

白鷺神社からから街へ練り出すのは、大きな四基の神輿です。

四基の神輿に合わせて、お囃子などが一緒に繰り出すのも夏まつりの魅力になっています。

町内の人や子どもが引く神輿も練り歩くので、大勢の見物客が訪れることでも有名です。

上三川町の通りで開催されている夏まつりですが、太陽が沈むころになるとお祭りのために歩行者天国へと変わり、同時に町民や子どもの掛け声がさらに大きくなり活気づいていきます。

上三川町で開催されている町おこし夏まつりは、名前が表現している通りの目的で開かれており、現在では多くの観光客が訪れるようになりました。

栃木県大田原市でも、地域の人たちが協力して町おこしを進めています。

日本では高齢化が進んでいますが、大田原市にも同様の悩みごとがありました。

人口が年々少なくなり高齢化が進むと、市全体から活気が薄れ元気のない街になってしまいます。

その様な状況を変え町を活性化するために、大田原市内にあるみどり豊かな自然環境や文化などを生かし、農業や生活などの支援を行いながら活気のある街づくりを推進しています。

大田原市の活性化のためには、地域以外に住む人たちが訪れることが必要不可欠です。

多くの人から注目されるために、市内で開催されている様々なイベントの発信をしています。

街全体の魅力が伝われば、若い人たちが自然と集まってくるようになるのです。

大田原市を元気にするために必要な若い力を増やすため、様々な支援などを行っています。

生活などを知ってもらうために、農業体験などのプログラムを開催し故郷としての魅力を発信し、若い人たちからの注目を集めているのが大田原市の町おこしです。

町おこしは、町の問題点や課題も浮かび上がらせることもあります。

「やらない」よりも「やってみる」、「やってみたら、新しい発見があった」というような情報の獲得につながり、より魅力的な町づくりへの試みへとステップアップしていくのです。


5. まとめ

観光客をもてなす人が重要なのは言うまでもありませんが、観光客と地域をつなぐ活動も重要です。

仕事や生活に忙しい中で、町づくりにもエネルギーを割くのは大変なことです。

祭りやイベントなどが続けられず、一過性のブームで終わってしまう例も少なくありません。

地域住民も幸せになり、継続的な町おこしをしていくためには、地域住民や行政、NPO、地域企業などがお互いに力を出し合わなければなりません。

まちおこし.comでは、まちおこしに関する企画や販促のサポートをしております。

まちおこしの企画に悩んでいる、地元の観光のPRを強化したい、上手くいっているまちおこしの取り組みを教えて欲しいなど、こういったご相談をお持ちの方は、まちおこし.comまでお問い合わせください。



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