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知っているだけで、のぼりの効果が倍増!?「のぼり」のノウハウあれこれ

ラーメンのぼり


1. のぼりの役割と目的

あんみつ

のぼりが出ていれば営業中の目印となります。

そして店の軒先にのぼりを置くと、通行人の視認性をあげ、集客や売上アップの効果につながります。

大きな旗が立っていると自然とそこに注目しますよね。

このようにのぼりは、実際のお店の前で使うものです。

さらにのぼり旗には、イベントの宣伝や周知、スポーツチームや選手の応援、店舗の装飾や商品の販促としても使われています。

広告としての役割だけでなく「ここで商品を売っている」「ここに観光できる場所がある」「お店がOPENしている」といった、人が気づくための目印だと言えるでしょう。

そして、のぼりにはチチ(ちぎれ)と呼ばれる竿や紐を通す布テープの部分があります。

これは犬の乳首のように行儀よく並んでいることが由来となっているそうです。

さらにのぼりの語源は、チチを伝わって旗竿の上へ上へと押し上げるところから、ノボリ(昇り)と称しているとも言われており、現在では、一般的に「チチ」のついた伝統的な形式のものを「のぼり(幟)」、棒の横にとりつける形式のものを「はた(旗)」と呼ぶことが多いです。

通常、旗の竿元は左側ですので、のぼりの竿元も左が標準です。

ちぎれやチチとも呼ばれる布テープを旗のどちら側に取り付けるか、のぼりを制作する際、必ず確認させていただいていますが、標準では上部に3つ、左側に5つお付けします。

よって、特に指示が無ければ、チチ(ちぎれ)は左につけます。

しかしながら、右側を通行する人に文字を読んでいただこうとすると、竿元が逆の方が自然です。

そこで、右ちぎれでのぼりを製作する事で、右側通行の人に文字を見やすくする という工夫があります。

昔の風習が残る神社では「〇〇〇〇神社」「〇〇〇〇大明神」など、紅白でシンプルなのぼり旗が置かれていますよね。

神社での「のぼり」の役割は、神事の際に、神様が降りてくるための目印である「招代(おぎしろ)」の意味を持ちます。

また、神社に奉納している地元の人への感謝の印として、名前の入ったのぼりを立てているケースもあります。

お寺では、五色の旗を目にしたことはないでしょうか?

五色旗で使われている5つの色は青(緑)・赤・黄色・白・黒(紫)で色鮮やかです。

この五色には意味があり、仏教において如来の精神や智慧を5つの色で表します。

青・黄・赤・白・黒が基本となる五色です。

この五色を用いた旗は日本古来の独自の宗教・神道において、葬儀の際に飾られます。

のぼりだけでなく、吹流しと呼ばれる旗の一種もあります。

※吹流しとは幅広の流れ旗の横上(よこがみ)を半月形にたわめ、または輪にして旗竿(はたざお)につけ、風をはらませて長くなびかせるようにした戦国時代以来の軍陣の標識です。

これは、中国の五行説が発祥とされています。

五行説では「全てのものは木・火・土・金・水の5つの要素で作られている=森羅万象」と考えられており、その5つを色に置き換えたと言われています。

・木=青・火=赤・土=黄色・金=白・水=黒五色旗は上記を示しています。

またこの五色はそれぞれ東・南・中央・西・北の5つの方位を示しており、神式の儀式において重要な意味を持っています。

神式の葬儀では、この五色旗と三種の神器と呼ばれる「鏡・刀・勾玉」が重要なものとして考えられています。

また、日本の国技でもある相撲でも、のぼり旗が使われています。

相撲のぼりは大きく、色とりどりです。

ちなみに相撲のぼりは、黒星を連想させない黒色が使われないようにデザインされています。

相撲のぼりを見る機会がありましたら、そこに注意してご覧ください。

黒色はほとんど使われていないことがよくわかります。

まだまだ掲出シーンはあるかと思いますが、記載した通り、のぼりは目印である事と、シーンや用途によって意味合いが変わってきます。

のぼりを作成する場合、まずは、今掲出を考えているのぼりの「目的を考える」ということが第一に行う作業だと思います。


2. のぼり旗のメリット

お金の上で話し合う男性二人

この記事をご覧いただいている、販促・イベントご担当者様、自治体職員様で「イベントツールで何のアイテムを作成するか検討している。」という方もいらっしゃると思います。

割り当てられた予算の中で、最大限のPRを考えた時にまず、のぼりならコスパが良いです。
短期であれば尚更です。

大きな看板を作成し、設置するためには、作成費と設置費(配送費含む)にコストがかかります。

のぼり旗は安価に作成でき、設置も簡易的にできるため、コストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

また、誘導するための目印にもなるので、イベントの開催地が駅から遠い場合、のぼり旗を複数設置することで目的地までわかりやすい誘導ができるでしょう。

看板の場合は簡単には移動させられませんよね。

のぼり旗は移動させるのが楽で、収納の際もそれほど場所を取らないので便利です。

さらに誘導の人件費も削減できます。

ただし設置する際には、管轄する自治体や警察署に確認を行い申請手続きを行ってから設置しましょう。

※のぼりに限らず、道路には許可なく広告物を設置することは禁止されています。


3. のぼりサイズについて

メジャー

のぼりの目的・用途を理解したら、次にサイズを設定しましょう。

掲出場所によってサイズも限られますが、制作業者によって制作会社特有の規制サイズがあります。

また、こだわりのオリジナルサイズも作成は可能でしょう。

まずは、一般的に使用されているサイズをご紹介いたします。

縦長のぼりは、一般的にh1800×w600mmが基本の大きさと言えるでしょう。

その他にもh300×w100mmの卓上用「ミニのぼり」~h2700×w900mmの「ジャンボのぼり」まで様々な大きさがあります。

用途や設置する場所によって、サイズを考えてみましょう。

もしサイズでお悩みであれば、屋外にあるのぼりの多数がこのサイズなので、まずはh1800×w600で作成することをお勧めします。

【代表的なサイズ表】
・h1800mm×w600mm
一般的なサイズで、昔ながらの一般的な長方形のスタンダードのぼり。
屋内外◎

・h1800mm×w450mm
一般的なサイズから横幅が少し細めのスリムなのぼり。
高さは、レギュラーのぼりと一緒のため、狭めの通路などに用いられます。

・h1500mm×w600mm
横幅は一般的なサイズとなるが、高さが低めに設定されています。
天井の低い場合や、低い軒がある場所に設置されます。

・h1500mm×w450mm
高さも幅も小さく設定しています。
通路の大きさもさることながら、その他のイベントツールとのバランスを考えてこのサイズで作成する場合もあります。

・h1800mm×w700mm
一般的なのぼりサイズより、少し大きめなサイズです。

・h2100mm×w700mm
このサイズになると、屋外の大きなイベントなどで多用されます。
ここまでのサイズがよくある通常のポール(h3m程度)でも設置できるサイズです。
これ以上のサイズになると、ポールも(h4m程度)となりますので、注意が必要です。

・h300mm×w100mm
狭い場所でも活用できるので、商品popとしても人気です。
レジ前やテーブル席等の目線に近い場所に設置できるサイズ。


4. のぼり素材について

100%ポリエステルタグ

・テトロンポンジ(ポリエステル100%)
のぼりの制作素材として、一般的に利用されています。
価格も低価格で抜け率が良くて軽量でシワになり難い上、フルカラー印刷でも製作可能です。

・テトロントロピカル
テトロンポンジの約2倍の厚みで、耐久性にも優れた綿生地となります。
風の強い屋外等で使用したい場合にお勧めです。

・防炎加工
のぼり旗の防炎加工は、消防法で定められている場所でのぼり旗を使用する際に推奨されています。
防炎加工したのぼり旗は全く燃えないというわけではなく、容易に着火せず、炎が燃えることによる被害の拡大を抑えるものです。

屋内イベントなどでは、のぼりの掲出のルールとして、主催者側が定める場合があります。
その際に、防炎加工を施した証として、のぼりの裏面にシールを貼り付けます。
もし、そのような用途でお困りであれば、お気軽に「まちおこし.com」へご相談ください。


5. のぼりのデザインの考え方

メモ

のぼりに限らず、広告物全般に言えることですが、人は興味のないものは見落としてしまいがちです。

例えば、車が欲しい家庭があるとして、夫が妻にあの車、「今テレビCMで流れてるよね。」と話を振ったときに、妻が「そんなのやっていたっけ?」

逆に妻が「さっきのデザートのポスター美味しそうだったね。」と言っても、何のポスターのことか分からない。

実際、その人の視界に入ってないのかもしれませんが、興味のない広告は認識されない。ということがあります。

話はそれてしまいますが、売りたい物に対してのターゲットの属性をリサーチして、ターゲットの興味が湧きそうなタレントを採用したり、響くキャッチコピーや写真を使用したり、仕掛けは様々です。

多くの人へ届く商品や、来場・来店の集客に繋がるような広告物には、幾度と打ち合わせや校正が重ねられて世に出ています。

情報量が多ければ多いほど、人間の思考として考えることを避ける傾向にあるので、より一層認知度が下がる傾向にあります。

媒体の特性にもよりますが、「広告は読まれない」・「見られない」ことを前提に考え、それを踏まえた上でデザインの企画・構成を行っていくことが大切です。

「のぼり」という媒体の特性上、車からだと、のぼりの情報を認識するのに2~3秒程度かかると言われています。

情報量を可能な限り削ぎ落とすデザインにすることで、伝わる確率が高まります。

あれもこれも入れようとするのではなく、本当に必要な内容なのかを考える事が大切です。

また、掲出場所にもよりますが、1本で伝えるよりも、複数本で掲出することを想定して内容を考えることも良いでしょう。

よく「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、のぼり一本だけを見るのではなく、ツール全体を通してシュミレーションしてみるのも良いと思います。

その中で、のぼりの役割を考え、そこで伝えるべく内容を考えると、自ずと内容が決まってくるでしょう。

6. まとめ

いかがだったでしょうか。

のぼりの役割・目的を考えることで、デザインの内容・のぼりの仕様をはじめとした、サイズ・本数を決め、予算内で無駄なく、より一層の効果的なプロモーションに近づけることができます。

そして、どんなに良いものがあっても、気づいてもらわなければ始まりません。

そのために、のぼり旗は集客のための重要な役割を果たします。

情報量の多い広告は見る気にはなりませんよね。

のぼり旗も同様に、多様なアピールは不要だと言えるでしょう。

今回は、のぼり旗について紹介しました。

当社では、のぼり旗についてのご相談を随時受け付けております。

のぼり旗の専門家が、お客様を全面的にバックアップいたしますので、
ぜひ一度、まちおこし.comまでお問い合わせください。

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