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注目キーワード「SDGs」と地方創生の密接な関係性を徹底解説!

SDGs

世界的に「SDGs」というキーワードが広がっています。

皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

このSDGsですが、地方創生にも影響する部分があります。

今回は、地方創生とSDGsの関係性について解説していきます。


1. 地方創生とは

アウトドアを楽しむ子ども

そもそも地方創生がどのようなものか、皆さんはご存知でしょうか?

地方創生は、着々と進行し続けている少子高齢化に対応し、人口減少に歯止めをかけるとともに、東京への過度な人口の集中を是正し、それ以外での地方地域で快適な生活を送れるような環境を確保し、日本全体での活力を維持していくことを目指すものになります。

この「地方創生」といった言葉が一般に広まっていったのは、2014年の第二次安倍内閣からになります。

この年に掲げられた地方活性化の施策が地方創生になります。

詳しくは下記の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。


2. SDGsとは

続いて、「SDGs」の意味について確認していきましょう。

SDGsは「Sustainable Development Goals」のことであり、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。

このSDGsは2015年9月にニューヨーク国際本部にて開かれた国際サミットにおいて、150を超える加盟国首脳の全会一致で採択された、世界的な目標になります。

このSDGsの内容としては、2016年から2030年の15年間で達成する目標を記したものになっています。

「地球上の誰一人取り残さない」という強い意志のもと、地球を保護しながら、あらゆる貧困を解消し、すべての人が平和と豊かさを得ることのできる社会を目指し設定された目標がSDGsになります。

そしてSDGsの目標は17個の項目に分類されています。

カラフルなアイコンが使われた表を見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

17個の項目は下記になります。

①貧困をなくそう
└(あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる)
②飢餓をゼロに
└(飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する)
③すべての人に健康と福祉を
└(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する)
④質の高い教育をみんなに
└(すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する)
⑤ジェンダー平等を実現しよう
└(ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う)
⑥安全な水とトイレを
└(世界中にすべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する)
⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに
└(すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する)
⑧働きがいも経済成長も
└(包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する)
⑨産業と技術革新の基盤をつくろう
└(強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る)
⑩人や国の不平等をなくそう
└(各国内及び各国間の不平等を是正する)
⑪住み続けられるまちづくりを
└(包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する)
⑫つくる責任つかう責任
└(持続可能な生産消費形態を確保する)
⑬気候変動に具体的な対策を
└(気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる)
⑭海の豊かさを守ろう
└(持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する)
⑮陸の豊かさも守ろう
└(陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する)
⑯平和と公正をすべての人に
└(持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する)
⑰パートナーシップで目標を達成しよう
└(持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する)

▷参考:外務省「SDGsとは?」

括弧内は日本での正式和訳としての文章になります。

全て丸暗記して覚える必要はありませんが、こういった項目があるのかという認識を持っておくとよいでしょう。


3. SDGsと地方創生の関係性

木漏れ日

ここまで、SDGsの概要について解説してきました。

では、このSDGsは地方創生とどのような関係があるのでしょうか?

SDGsで掲げられている目標の中で、地方創生と最も関係性が高いのは⑪の「住み続けられるまちづくりを」でしょう。

この目標の正式和訳では、「包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する」とされています。

簡単に言うと、地域コミュニティでの関係性をより強固なものとし、経済的にも環境的にも住み続けることができるように年を発展させていくことが目標となります。

一つ目の章でも少し紹介しましたが、今日本の各地方ではさまざまな課題を抱えています。

少子高齢化や、東京への一極集中などにより人口はどんどん減少しています。

また、人口が減少していることによりその地域における経済力も衰退しており、商店街がシャッター街になってしまうなどの、生活の質の低下も懸念されています。

加えて、地震や異常気象などの災害への対応なども重要課題となっており、地方における課題は山積みです。

こういった課題はSDGsの⑪の目標である、「住み続けられるまちづくりを」にリンクするでしょう。

また、それ以外のSDGsの目標とも、地方が抱える課題や、地方創生には関連する部分が多く、親和性が高いといえます。

こういった点から、SDGsと地方創生には関連性があるといえるでしょう。


4. 地方創生×SDGsとしての取り組み

街並み

地方創生とSDGsには様々な関係があることは解説しましたが、実際にはどのような取り組みが進んでいるのでしょうか。

政府では、2018年から、経済・社会・環境の三側面についての課題解決や、新しい価値を創造することに向けて、優れた提案や計画をした自治体を国が選定する「SDGs未来都市」という制度をスタートさせています。

このSDGs未来都市では、日本のSDGsのモデルとなるような都市を作り出すことを目的としています。

また、SDGs未来都市に選定されると、そこで提示した計画を実行するためにSDGsに関する有識者や各省庁から助言。

アドバイスをもらうことができたり、その計画の進捗評価に対するサポートなどのフォローを受けることができたりなど、SDGs達成に向けての取り組みをより一層強化することが可能になります。

加えて、SDGs未来都市に選出された都市のなかでも、より一層先導的な取り組みを計画しているような場合は「自治体SDGsモデル事業」に選定されます。

この自治体SDGsモデル事業に選定されると、国から補助金をもらうことができるため、さらにSDGsに向けた取り組みが加速していくことが予想されます。

こういった制度などが政府主導で進んでおり、国全体で地方創生×SDGsへの取り組みが進んでいるのが現状になります。


5. まとめ

いかがだったでしょうか?

世界的に注目させており、かつ必須の取り組みであるSDGsですが、地方創生との関連性も高いです。

また、自治体としても、SDGs未来都市や、自治体SDGsモデル事業に選定されると、SDGsの推進を加速させることができます。

地元ブランディングに繋がる側面もあるため、地方創生やまちおこしに関わっている方は、この機会にSDGsの内容を確認してみてはいかがでしょうか?

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