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着地型観光とは?発地型観光との違いや展開するメリットを解説!

吊り橋

新しい観光の形として注目されているのが「着地型観光」です。

観光業に携わっている方であれば、聞いたことがあるという方も多いかもしれませんが、まだまだ一般的には広まっていないでしょう。

今回は着地型観光について、発地型観光との違いや、メリット・デメリットについて解説していきます。

1. 着地型観光とは

旅行中の女性

そもそも「着地型観光」とはどういったものなのでしょうか。

着地型観光の「着地」は、旅行者が訪れる観光地のことを指しています。

そして着地型観光は、その着地先である観光地が地元ならではの旅行プランやプログラムを企画し運営していく形態のことになります。

この着地型観光では、観光客は現地で集合し、現地解散するというこれまでの観光プランとは少し異なったスタイルとなっています。

インターネットが普及し始め、観光地が自ら主体的に情報発信を行っていくことが可能になった1990年代から徐々に広まっていったと言われています。

旅行会社ではなく、その地域を知り尽くした地元の方が企画を行うことによる、マニアックかつ独自性の高いプランを提供できるというのが、着地型観光の一番の特徴でしょう。

2. 着地型観光と発地型観光の違い

観光バスと紅葉

着地型観光と対になるのが、発地型観光という形態になります。

いわゆる団体旅行や、観光ツアーのことを指すと考えるとわかりやすいでしょう。

この発地型観光の「発地」は、旅行者が住んでいる、また旅行プランを企画する旅行会社などが存在している都市部のことを意味しています。

つまり、観光プランを企画するのが、その旅行先の方ではないというのが、着地型観光と発地型観光の一つ目の違いとなります。

また、発地型観光の内容としては、各地の観光地を回ったり、宴会を行ったりするケースが多いでしょう。

そのため、特定の地域の魅力を楽しむことが主たる目的にはなっていないということになります。

反対に、着地型観光では、その地域の方が観光プランを企画しているため、その地域の魅力を深く感じることができるような内容となっていることが多いです。

特定の地域に根差したプランなのか、様々な地域に触れていくのか、といのも着地型観光と発地型観光の違いとなるでしょう。

3. 着地型観光の3つのメリット

閑散とした駅のホーム

ここまでは着地型観光の概要や、発地型観光との違いについて解説してきました。

では、実際に着地型観光を展開していく場合、どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか。

まずは、メリットについて解説していきます。

①地元のプロモーションがしやすい

一つ目は、地元のプロモーションがしやすいという点です。

着地型観光では、着地先である観光地が自ら旅行プランを企画したり、観光商品を設計することができます。

そのため、伝えたい魅力を伝えたい形で旅行者の方に届けることができます。

こういった、地元の魅力を前面に押し出した内容で、地元のプロモーションができるというのは、一つの魅力といえるでしょう。

②ニッチで強いニーズに応えられる

二つ目は、ニッチなニーズに応えることができるという点です。

交通手段の発達などもあり、日本人観光客だけでなく、訪日外国人観光客の間でも、旅行は一般的な娯楽であり、旅行慣れしてきている方も増加しています。

そういった方は、有名な観光地ではなく、よりマニアックな観光、旅行をしたいというニーズを持つようになります。

こういった、ニッチなニーズに応えることができるというのも、着地型観光の強みになるでしょう。

③新しい観光産業の創出につながる

三つ目は、新しい観光産業の創出です。

地域の魅力を活かすような旅行プランを検討することは、既存の有名観光地にとらわれないような新たな観光産業を発見する、また作り出すことにもつながっていきます。

今まで考えてもいなかったような産業や、伝統が新たな観光産業となる可能性もあります。

こうした機会が生まれていくというのも、メリットの一つといえるでしょう。

4. 着地型観光の3つのデメリット

時刻表とノート

続いて、着地型観光を展開していくデメリットについて紹介していきます。

①企画に手間がかかる

一つ目は、企画に手間がかかるという点です。

旅行プランを考えるとなると、それに見合った観光地との交渉や、運営体制の整備が必要となります。

数日間にわたるようなプランを検討する場合は、各所との連携も必要となってくるでしょう。

こういった企画部分に関しては、これまで取り組んだことのない方にとっては、新鮮でありつつ手間と感じてしまうこともあるでしょう。

②主体的な集客が必要になる

二つ目は集客の問題です。

発地型観光であれば、大手の旅行会社がまとめて集客部分を担っているため、その点を心配することはなかったかもしれません。

しかし、そういった企業に頼らず、地域の魅力を発信し旅行者として招き入れるためには、地道かつ予算をかけた集客活動が必須になります。

企画以外にも考える必要があるのが、この「集客」と言えるでしょう。

③環境整備が必須である

三つ目は、環境の整備です。

着地型観光では、バスなどで各地を回るというよりは、旅行者の方に自由時間を与えて、好きな場所に向かってもらうというケースも多いです。

しかし、その際に交通機関などの基本的なインフラが乏しいとなると、企画者側が想定しているような動きや、旅行者の方が思うような行動がとれなくなってしまう可能性もあります。

こういった環境周りは一定レベル以上に整える必要があるでしょう。

また、観光客の方に対して良い印象を持たない地元住民の方もいらっしゃいます。

そういった方の声が強いと、理想的な着地型観光は実現しません。

地元の方からの賛同も得られるような関係性の構築も必要不可欠となるでしょう。

5. まとめ

古い街並み

いかがだったでしょうか?

着地型観光は、従来の発地型観光とは違い、地元のプロモーションにも効果を発揮する観光スタイルとなります。

観光産業を強化していきたいという方は、この機会にぜひ着地型観光としての旅行プランを企画してみてはいかがでしょうか。

また、まちおこし.comでは、町おこしに関する企画や販促のサポートしております。

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