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灯して終わりじゃない!以外と深くておもしろい。イルミネーション事業の実例3件

イルミネーション

1.はじめに

クリスマスシーズンに合わせるように、冬になると街中でイルミネーションを目にすることが多くなります。

カップルはもちろん家族で、基本無料で観覧が楽しめるイベントは、誘客力も抜群です。

ロマンチックな雰囲気や、インスタ映えするシチュエーションでもあることが人気に拍車をかけ、地元のゆるキャラをかたどったり、もともとある観光資源を活かしたりと、様々なバリエーションを使って町のアピールへと広げることができます。

そんなイルミネーションを活用した町おこしの事例をご紹介いたします。

2.まちでパーティ!?商店街を盛り上げろ!

どの自治体でも問題視されている、商店街の過疎化状態。

いくら地域資源や特産品があっても、近くに大型商業集積ができたり、デパートやスーパーなどのライバルが増えれば集客をすることすら難しくなってきます。

とある町の商店街ではこのピンチを乗り越えるため、若者・馬鹿者・よそ者で活気を取り戻すための挑戦を始めました。

商店街をイルミネーションで飾って、町をあげての盛大なパーティを企画したのです。

確かに「パーティーピーポー」と呼ばれる、騒ぐことが好きな若者や、地元を良く知らない派手な人達がウロウロ徘徊することを嫌がる自治体もあります。

そこを逆手に取って「良く来てくれました!ありがとう!どんどん盛り上げちゃって!」という懐の大きさを、その町の商店街は見せたのです。

この取り組みは町の賛同者による協力のもとに行われ、飾られる100万個近いイルミネーションの購入費は、市民による1口1000円の募金で賄われています。

イルミネーションパーティで活気づいた商店街では、そのあとに「YOSAKOI」のお祭りも開催。

イルミネーションの誘客効果のおかげか、年々参加者が増え、同じ県内ばかりではなく全国から自腹でお祭りに加わる参加者も出てきました。

大型店が誕生していくなかで、商店街が生き残るための施策は「よそでやっていた、成功例」のコピーではなかたこと。“大成功”まで導くことは不可能だったでしょう。

この商店街の模索はまだまだ続いているそうです。

町おこしの成功の裏には、地域の人達、そしてその町のファンになってくれた全国の人達の協力が必要不可欠なのです。

3.クラウドファンディングで、我が町を灯す

イルミネーション

いわゆる普通の商店街、いえ、商店街らしき「駅前」という、どこにでもあるような商業エリアがありました。

交通の便も可もなく不可もなく、車でも電車でも不便なく移動ができて、ベッドタウンとして知られてきたその町が、一念発起!

閑散とした駅前に「イルミネーション」を灯すためのクラウドファンディングを始めたのです。

地元事業者が寄り添い集まった、結束力の強い商業組合が目指した到達額は、100万円ほど。

特産品開発でもなく、お祭りの支援金でもなく、なぜ「イルミネーション」のクラウドファンディングが選ばれたのでしょうか?

その町では現在までに一度も「イルミネーション」というものを実施したことがなかったのです。町は夜になると真っ暗に近い状態になり、活気に溢れているとは言えない状況でした。

想像してみてください、暗い駅前をトボトボと帰る夜…灯りが少ないというだけでも悲しく、よりさみしい町に見えてしまうのです。

子供たちを笑顔にしたい、地元の人たちが駅前の商店で立ち止まり立ち寄ってくれる、明るい気持ちになってくれる、そのためには光をもたらす「イルミネーション」が必要だったのです。

活気ある町へと盛り上げたいという挑戦が実を結び、クラウドファンディングは予定額を大幅に超えて終了となりました。

まちを灯すイルミネーションは、目標への達成感だけでなく、その町に住む人の幸福感まで持ってきてくれました。

暮らしやすさを住民が感じることで地元愛も深まり、誘客や移住促進にも効果が広まっていきます。

商業組合から始まった試みは、町の未来を照らす「きっかけ」になったようです。

小銭をもつ女性

4.人気があるから妥協しない、その姿を真似よう

イルミネーション

「何もしなくても、観光客が来るでしょ?」と言われそうな町ほど、誘客を促進する活動には全力です。

都心に近く立地にも恵まれ、トレンドが生まれて消えるその町でイルミネーションを開催すれば、黙っていても人が集まります。

雨の中にもかかわらず人出が途切れないその人気に、主催者は5~6人の警備員を配備。

さらに見学者の安全を確保するため土曜日、日曜日、祝日の点灯を中止にするほどの反響もありました。

海外の観光スポットから借用したと思われるロマンチックなイベント名に、カップルはもちろん、カップルになりたい人まで押し寄せます。

日本人がノーベル賞を受賞した青色LEDともオーバーラップ。話題性も抜群のイルミネーションは回を重ねるごとにパワーアップしていきました。

「それって、町おこしが必要ないでしょ?」という突っ込みに返す言葉があります。

それは、「努力を怠らない」「新しい試みに挑戦する」という前進の姿勢です。

いくら人気がある町でも、人気があるがためにマイナスイメージが付いたら即アウト。商業に関わる人たちなら、訪問客が減ってしまえばテナント代だけでも経費が圧迫されて「即退場」になります。

イルミネーションの実行委員会が今回チャレンジしたのは、廃油(食用油)を活用した100%地産地消エネルギーで、十数万個のLEDイルミネーションを点灯すること。地元の協力体制や、しっかりしたリサーチと予算編成がなければ実現できません。

バイオディーゼル燃料と言われるエコ・エネルギーの活用は拍手ものです。

たくさんの人々が集まり、地元のレストランや商店にお金が落ち、町が活性化します。住み心地がアップすれば住民の満足度もアップ、移住定住者が増えて住民税などの税収も拡大するという、黄金のループができあがります。

ここで再度声を大きくして言いたいのは、「怠けない」「安易な物に手を出さない」という、町の心意気を真似して欲しいということ。

イルミネーションのように灯りをつければある程度の誘客が見込めるイベントだからこそ、プラスαのチャレンジを試みて欲しいのです。

5.まとめ

たくさんの人たちの気持ちを集め、魅力のある町にするためには、他にはない新しいもの、インパクトのある試みに取り組むことが不可欠です。

他の町とひと味違う、我が町だけのイルミネーション事業を成功させれば、町の未来も明るく照らされます。

「あともう一ひねり」「もっとアイデアを煮詰めよう」という向上心が、町おこし事業のスタートなのかもしれません。

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