伝統的な技術を守り抜く!伝統工芸品で町おこしを行うポイントとは?
地域によっては、長年にわたって受け継がれている技術や技である「伝統工芸」が存在しているでしょう。
今回は伝統工芸について、町おこしの関連性などをご紹介します。
地元の伝統を活用して、町おこしを実現していきましょう。
1.伝統工芸・伝統工芸品とは
そもそも、伝統工芸・伝統工芸品とはどういったものになるのでしょうか?
昔から存在するものが全て伝統工芸、伝統工芸品ということではありません。
経済産業省では、「伝統的工芸品」を以下の5つの要件に該当するものとしています。
①主として日常生活のように供されるものであること。
②その製造過程の主要部分が手工業的であること。
③伝統的な技術又は技法により製造されるものであること。
④伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるものであること。
⑤一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているものであること。
つまり、昔から存在するだけではなく、日常的に使われるものであるのが、伝統工芸品になります。
日用品は、製造技術の発展にともない、大量生産、大量消費が進んでいます。
そういった時代の流れから、日常的に使われてきた伝統工芸品も次第に生産量が減少していきました。
こうした背景から、伝統工芸を守り、技術を受け継ぐことが重要視されており、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」という法律も制定されています。
伝統工芸は、その地域で生まれ、長年大切にされてきた技術であり、日本の文化として後世に残していく必要があると言えるでしょう。
2.伝統工芸と町おこしの関係
伝統工芸品は、経済産業省に指定されているものだけで、日本に200品目以上存在しています。
その種類は漆器や焼き物、織物など様々です。
また、指定されていないような伝統工芸品も存在しています。
各地域が誇る伝統工芸は、その地域の魅力の一つとなることは間違いありません。
そのため、伝統工芸をメインとした企画を考えるなど、上手く活用すれば、伝統工芸品を使って地元のPRを行うこともできるでしょう。
皆さんの中にも、「陶器の〇〇焼といえば〇〇」といったように、地名が思い浮かぶかたも多いのではないでしょうか。
漆器を例にすると、石川県には3つの有名な漆器産地があり、それぞれ「木地の山中」「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」と呼ばれるなど、その知名度は全国的なものとなっています。
このように、伝統工芸品はまちおこしや、地域ブランディングの要素の一つになり得ます。
まちおこしをしたいが、何を訴求していけばよいかわからないという方は、伝統工芸品に注目してみるのも良いかもしれません。
3.伝統工芸を活用した町おこしのポイント
日本各地に存在する伝統工芸品ですが、町おこしに活かしていく際には、どういった点がポイントとなるでしょうか。
もともと日常的に使われるものであった伝統工芸品ですが、機械によって大量生産される商品により、その役割は変わってきました。
作り手の不足などもあり、量産が難しいため、今では伝統工芸品は高級品としての扱いを受けることの方が多いでしょう。
しかし、そういった印象は伝統工芸品に触れる機会を遠ざける要因になりかねません。
そのため、伝統工芸品が持つ独自の魅力を活かしつつも、改めて、日用品として使えるような商品を作ることはポイントの一つでしょう。
実際、近年では伝統工芸と企業がコラボし、その技術を活かした新たな商品が開発されることも少なくありません。
また、伝統工芸品をその地域に住んでいる人以外に広める方法の一つが、ふるさと納税の活用です。返礼品として、伝統工芸品を送れば、その魅力を伝えることができるでしょう。
ふるさと納税は、若者の間でも実施している人が多いため、手段の一つとして活用することをおすすめします。
これ以外にも、実際に伝統工芸品を作っている現場を見学するようなイベントや、体験企画なども、伝統工芸品の種類によっては実施すべきでしょう。
このように、伝統工芸品を文化として伝えていくためにも、まずは伝統工芸品に触れてもらう機会を作れるように企画を練ることがポイントになります。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
伝統工芸は、その地域ならではの独自性があり、後世に伝えていかなければならない重要な文化になります。
また、その独自性はまちおこしにおいても有効な役割を果たしてくれるでしょう。
まちおこしをしたいが、何を訴求していけばよいかわからないという方は、一度伝統工芸品に注目してはいかがでしょうか。
また、まちおこし.comでは、町おこしに関する企画や販促のサポートしております。
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